こんにちは。まるちゃんです。
今回は、普段着としてジャケパンを着るときのジャケットの選び方について、私の経験を踏まえて具体的に紹介していきたいと思います。
“普段着にジャケパンを取り入れたいけど、どうすればよいか分からない”という、好奇心旺盛な方。
かつての私に参考になるような内容にしていますので是非参考にしてみてください。
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ジャケパンの最大の特徴といえば、おそらく“ジャケット”ではないでしょうか?
“休日にジャケットなんて堅苦しくない?”、“格好つけすぎじゃないの?”
このような感覚を覚える方も多いのではないでしょうか。
ジャケパンを取り入れた頃を振り返ってみると、私自身、そのように感じていたように思います。
ところが、帽子や眼鏡などと同じように、初めの頃は周囲の人も自分自身も違和感を感じるとは思いますが、慣れてしまえば自然に見えるようになってきます。
不思議なもので、着慣れてしまえば、初めて行く場所や初めて会う人に対しても、そのようなジャケパンスタイルでいる自分について、特に気に留めることもないということになります。
ジャケットも言ってしまえば、ジャンパーと同じ羽織るものです。
このような感覚でジャケットを着てしまえば、着慣れるのも時間の問題ではないかと、実体験からそう考えています。
森鴎外の長女の森茉莉(もり まり)のエッセイに「背広の美」というものがあります。
そのなかで“背広という、あのきまりきったものを、いかすようにして着ることは、全く素敵なことなのであって、それが出来る人でなくては、スウェタアを着たって大したことはないのである”と述べ、その一番のコツとして“第四に、これが一番大切なのだが、背広を、ちっとも気にしないで着るのである”ことを挙げています。
決まり切ったものを意識しないで着ることができたときに、その人の個性が表れ、それが格好いいというわけです。
私は、この文章に着慣れることの重要性が集約されているのではないかと思っています。
“スーツとどれだけ違うか”がポイント
これから、普段着としてのジャケットの選び方のコツについて説明していきますが、まず初めに基本的な考え方について述べていきたいと思います。
以前にも紹介しましたが、大切だと思うのが“スーツとどれだけ違うか”ということです。
スーツの特徴として、
・ 上下同じ生地
・ 生地はウールが多く、つるっとして光沢のある生地感
・ 色はネイビー、グレー
・ 柄は無地かストライプ
というのが主な要素ではないでしょうか。
これらスーツらしさを表現する要素からどれだけ距離を置くかということが、カジュアルなジャケットを選ぶコツだと考えています。
もちろん、スーツの上下をばらして組み合わせたり、スーツを普段着に取り入れるということも雑誌などで紹介されていますが、それらは上級者向けでしょう。
これから普段着でジャケパンを試してみようという方には、まずは失敗しにくい方法から始めていくのがオススメです。
私自身、ジャケパンを試し始めた頃は、“新しい服を買うのはもったいないな”と考えて、服屋さんのすすめもあって、スーツの上下の組み合わせを変えて着てみましたが、うまくいかなかったという苦い経験があります。
元来、物事を前向きに捉える性格なのか、これまでに数々の“失敗”という経験をしてきましたが、自分の成長に必要な糧だと考え“良い経験”と思っています。
話が逸れてしまいましたが、カジュアルのジャケットは“スーツとどれだけ違うかがコツ”と説明しましたが、実際のところ意外とその要素は多いため、これからは初心者がカジュアルなジャケパンを始めようかと思い立ったときに気にした方がよいポイントについて紹介していきたいと思います。
なお、また別の機会に説明したいと思いますが、これが革靴に関して言えば、一般的に仕事用とカジュアル用の区別・段階が明確なため、その革靴が仕事用とカジュアル用のチャートのどこに位置するのかがわかりやすいため、判断が比較的容易だといえるでしょう。
それでは話をジャケットに戻して、順に解説していきます。
素材
スーツやジャケットの代表的な素材としては、第一にウールが挙げられるでしょう。
ウールは「繊維の王様」と呼ばれることもあるほどで、耐久性や色の落ちにくさ、復元力、快適さなど、機能面ですぐれていて、アイロンで熱を加えて成形しやすいため、ジャケットなどをつくる際、身体に沿った形にできるという利点もあります。
その他の素材としては、コットン、麻、カシミアなどが比較的よく見る素材だと思います。
その他、今挙げたような素材に混紡して、シルク、モヘアなども使われることも多く、これまでに挙げた素材を混紡したものも特にカジュアルなジャケットなどではよく見られます。
繰り返しになりますが、カジュアルなジャケパンを選ぶときに必要なのは、スーツとどれだけ違うかという観点で選ぶことだとこれまで述べてきました。
そして、“スーツとどれくらい違うか”という距離感が重要だと思います。
その方法として、それぞれの服を構成する要素、例えば“素材”、“色”、“柄”、“ディテール”などに注目し、その要素ごとに、スーツとどれだけ距離をとるのか、とらないのか、ということを考えることです。
もちろん、全部の要素についてスーツとの距離を離すというのも良いですし、1つだけ距離を離すというのも手です。
そこで今回のテーマの“素材”という要素をカジュアルにするということに話を戻します。
スーツの多くがウールを素材としています。
そのため、素材をコットンや麻に変えるだけで、紺色、無地、スーツと同じ形でも、かなりカジュアルな印象になります。
自分の感覚としては、これだけでも十分カジュアルなジャケットとして使えると思っていますし、実際、自分もそのようなジャケットを普段着として使っています。
注意点としては、コットンも麻もしわになりやすく、ウールのようにハンガーに掛けておけばしわがとれるわけではありませんので、その点は理解した上で取り入れる必要があります。
しわを“雰囲気がある”と捉えられる方は頻繁にアイロンをかける必要もありませんが、“ジャケットはピシッと着たい”という方は、毎回アイロンをかける必要があるでしょう。
どちらが良いとか悪いということではありませんので、コットンや麻のジャケットを取り入れる際にあらかじめ考慮しておいたほうが良いと思います。
“そうはいってもコットンや麻のジャケットを着てみたい”という方は、ウールが混紡されたものを選ぶという手もあります。
これなら、ウールのジャケットのように、ハンガーにかけておけばかなりしわはとれますし、それでもとれなければ、霧吹きで水を吹きかけてハンガーにかけておけばかなりのしわがとれてしまいます。
これはウールの持っている復元力という形を保つ機能のおかげなんです。
あと気をつけておきたいのは、麻のジャケットを選ぶ際は、夏など暑い時期を連想させるような生地が多いということです。
最近の温暖化や日本の温暖湿潤な気候から、麻100パーセントや麻が混紡された生地は、風通しがよく、乾きやすいなどの特徴から、機能的には真冬などかなり寒い時期以外は快適に着られます。
今回は、ジャケットの素材から、カジュアルなジャケットの選び方について説明してきました。
次回もお楽しみにしてください。
ここまでお付き合いいただきありがとうございました。
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