メンズの本格傘の選び方8(マリオ=タラリコの特徴)

 みなさんこんにちは。まるちゃんです。

 今回は、マリオ=タラリコ(MARIO TALARICO)の傘の紹介です。

 この傘は、これまで紹介してきたものとかなり趣が異なります。

 それでは早速始めたいと思います。

叔父と甥が共同で作る由緒正しきメーカー

 毎回、似たような始まり方になってしまい申し訳ありませんが、マリオ=タラリコ(MARIO TALARICO)は、1860年創業のイタリアの老舗傘メーカー。

 マリア=フランチェスコ(MAGLIA FRANCESCO)の回でも取り上げましたが、イタリアが統一国家となったのが1861年なので、ほぼ同じ頃の創業となりますよね。

 王室やVIPに愛用されたり、ローマ法王に献上されたりと、そのクオリティやストーリーは折り紙付きなのです。

 ナポリの店舗兼工房では、現在、4代目の叔父と5代目の甥が共同でハンドメイドの傘作りを続けています。

 こんなにも由緒正しく、ぬくもりにあふれた製品を手にしたら、豊かな気持ちに満たされることは間違いないでしょう。 

一目でわかるナチュラルで個性的な形

 樹皮を残したまま木を曲げて作られるものが多いマリオ=タラリコ(MARIO TALARICO)の傘は、一目見ただけでそれとわかるほど特徴的。

 様々な木を使っていますが、イタリアらしくレモンやオリーブの木も用いられています。

 特にソリッド(手元から傘の先まで一本の木でできているもの)は、かなりの迫力があります。

 私もお店で持ってみたことがありますが、ナチュラルというか、野性味があるというのか、悪くいえば“木の棒”、しかし、見方によってはファンタジーに出てくる“魔法の杖”のようでもありました。

 閉じたときに見える手元だけでも相当存在感があるのですが、開いたときの存在感は圧倒された覚えがあります。

日本ではとても希少。気に入ったら即購入も検討!

 これまで紹介してきたように、マリオ=タラリコ(MARIO TALARICO)の傘は、魅力がいっぱいです。

 日本での取り扱いは、かなり少ないようで、なかなかお目にかかることがありません。

 一部デパートなどでも取り扱いがあるようですが、マリオ=タラリコ(MARIO TALARICO)と同じナポリのネクタイの老舗、マリネッラ(E.MARINELLA)の東京の直営店でも時々入荷されますので、一度見てみて、できれば持ってみると良いと思います。

 木の個性を活かし、あまり加工を施さずに作られるため、その太さや模様など、個体ごとにかなり印象が違います。

 私自身、マリネッラ(E.MARINELLA)で見かけて一目惚れし、早速、持ってみましたが、やや太すぎて自分には似合わないと判断。迷った挙げ句、購入を断念したという経験があります

 個人的な話になりますが、現在所有している2本がスーツやビジネスに合う、ネイビー無地のシンプルなものです。

 次はカジュアル用に、明るく自分の好みを反映したものを手に入れる予定ですが、マリオ=タラリコ(MARIO TALARICO)が第一候補です。

 先ほど述べたように個体差が大きく、なかなかお目にかかれないため、お気に入りのものに出会えるまで気長に探していきたいと思っています。

 それでは失礼します。

 

 

 

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