みなさんこんにちは。まるちゃんです。
今回は、イギリスの有名筆記具メーカー「パーカー(PARKER)」のロングセラーのボールペン「ジョッター(JOTTER)」を紹介します。
パーカーのジョッターは、私自身、働き始めてから何本か購入し、現在でも愛用しています。
ジョッターは、筆記具好きの方からは“安くて定番だよね”と言われるかもしれませんが、それを上回る魅力があると思いますので、あえて紹介していきます。
パーカー社について
まず初めに、パーカー社は、そのロゴに「EST 1888」と書かれており、130年を超える歴史を誇るメーカーです。
1888年創業という意味ですが、その年は創業者であるジョージ・パーカーが、インク漏れを防ぐ仕組みを搭載した「ラッキー・カーブ・ペン」と名付けた万年筆を発売した年です。
その後、1982年に「パーカー・ペン・カンパニー」が設立されています。
そんな長い歴史を有するメーカーの筆記具は、「平和のためのペン」とも呼ばれ、歴史上重要な文書の調印で使われてきました。
第二次世界大戦が終結する際、ドイツの降伏文書の調印に、アイゼンハワー元帥が「パーカー51」を、日本の降伏文書の調印では、マッカーサー元帥が「デュオフォールド」を使用しています。
1987年にはINF全廃条約で、レーガン米大統領とゴルバチョフソ連書記長が「パーカー75」を、1992年には第二次戦略兵器削減条約(STARTⅡ)の予備条約では、ブッシュ米大統領とエリツィン露大統領が「デュオフォールド」を使っています。
1991年12月にソ連が崩壊していますので、ソ連書記長からロシア大統領に変化しているのが歴史を感じさせますよね。
2つ目の注目点は、パーカーの筆記具の特徴である「矢羽クリップ」です。
その名の通り、矢の先と羽が組み合わさった形の「矢羽クリップ」は1933年に誕生し、パーカーの先進的な姿勢を象徴していると言われています。
その先進性を示すものとして、先ほど述べた「ラッキー・カーブ・ペン」のほか、多くのメーカーが採用しているボールペンリフィルの規格「G2型(パーカータイプ)」を生み出し、万年筆、ボールペン、ローラーボールの特長を兼ね備えた「インジェニュイティ」を開発しています。
そんな長い歴史と先進性を有するパーカーの看板商品の一つが、機能性とデザイン性に優れ、70年近くにわたるロングセラーを記録する「ジョッター」なんです。
ジョッターの魅力とは?
それでは、今回オススメする「ジョッター」の魅力について述べていきたいと思います。
現在では当たり前のように使われているボールペンですが、実用的なものが世に出たのは、1946年頃と言われています。
その数年後の1954年、パーカーがジョッターを発売すると、初年度で350万本の売り上げを記録したそうです。
その後も、人気は衰えず、現在までブランドの象徴となるロングセラーとなっているんです。
その理由として、時代が変わってもスタイリッシュな普遍的なデザイン、書きやすさ、心地良いノック音、リーズナブルであることなどが挙げられるでしょう。
イギリスを代表するボールペンであるジョッターは、1995年公開された007シリーズの「ゴールデンアイ」で登場したことでも有名です。
時限爆弾が仕組まれたジョッターは、数回のノックにより起動、解除ができるというもので、物語の展開に関係する役回りを担っていました。
ジェームズ・ボンドが使ったというのも、その魅力を引き立てているのではないでしょうか。
私たちは、モノという物質的な魅力に加えて、実態のないストーリーからも満足感を得られる能力に感謝すべきかもしれませんね。
20年以上使ってきた私の感想
私は働き始めてすぐに初めてジョッターを手にして以来、これまで3本を使ってきました。
主に仕事で使ってきており、デスクワークでなく屋外などの出先で特に重宝していました。
そんなジョッターも2本はなくしてしまって手元には残ってはおらず、現在あるのは1本。ジョッター・プレミアムのみです。
初めて買ったジョッターは、当時は知らなかったのですが、映画「ゴールデンアイ」で登場したもので、今では絶版となってしまったので、今ではとても悔やまれます。
なくしてしまったときには、気に入っており残念な気持ちはあったものの、価格は通常のものなら2000円ほど、プレミアムラインでも4000円ほどなので、気軽に使うことができます。
また、軸が金属やプラスチックのため、多少ハードな場面でも気兼ねせずに使える頑丈さも魅力の一つだと思います。
気を遣いながらビクビク使うのは、いくら良いものも格好悪く見えてしまいますからね。
また、ノック式というのも利点の一つ。
取り出した手でノックすればすぐに書くことができるので、メモをとる場面など急いでいるときにはとても便利なんです。
また、ノックのときの「カチッ、カチッ」という小気味良い音も癖になります。
これまで機能面ばかり紹介してきましたが、見た目も同じくらい大切ですよね?
その点も問題ありません。
というよりも、流線型のボディと、パーカーのブランドを象徴する矢羽クリップの相乗効果で、全体としてスタイリッシュな印象を醸し出しており、ビジネスシーンにぴったりのスタイルだと思います。
色はたくさんあり、ビジネスに最適な黒や青から、アクセントにもなる赤やオレンジなどもあります。
どれも大人の男が持っても違和感のない色合いですので、好みの色を探すというのも楽しいでしょう。
気軽に贈ることができるのでプレゼントにも最適!
そんな歴史、実用性、美しさが一つになったジョッター。
私は中学生の息子の誕生日に、色違いのジョッター・プレミアムをプレゼントしました。
うっとうしがられない程度にウンチクを傾けて渡しました。
ジョッターというモノを契機に、知的好奇心やモノの価値観について考えてくれたらいいなという想いを込めてですが、息子が気づいてくれたかどうかは疑問です。
“将来、何かの機会に気づいてくれればそれでいいや”という気持ちで贈りました。
子どもへの贈り物は難しいですよね。
“できれば将来のためになるもの”、“高価過ぎないもの”、“自分自身が自信を持って勧められるもの”
こんなものを贈りたい方には、ジョッターはオススメだと思います。
それでは今回はこれで失礼します。
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