こんにちは。まるちゃんです。
今回は、日本の老舗筆記具メーカーの「プラチナ(PLATINUM)」のオススメの万年筆を紹介します。
私が5~6年ほど愛用し、使い勝手が良く、エイジングが楽しめ、嬉しいことに比較的リーズナブルで、希少な天然素材を軸に使っています。
他の名だたる有名ブランドの万年筆とは、ひと味違った魅力が詰まっている逸品です。
それでは早速、紹介していきたいと思います。
プラチナ万年筆について
プラチナ万年筆は、1919年に万年筆製造メーカーとして創業した、日本のメーカーです。
現在では、万年筆はもちろん、ボールペン、シャープペンなどの筆記具を製造販売しています。
1956年には、世界初のカートリッジ式の万年筆を実用化しているんです。
海外メーカーのものは、格好いいデザインが多い印象があり、種類が豊富で選択肢が多いので、私自身もこれまで紹介したボールペン、シャープペンをはじめ、海外メーカーのものを選ぶことが多いと思います。
とは言っても“海外製品は高いんだよね”という声が聞こえてきそうですが、私もそう思います。
筆記具に限らず、“こっちのほう(海外製)のほうが好みなんだけど、国産だと同じくらいのクオリティーで半額くらいなんだよね”などと、品質と値段のはざまで悩むことも多いのではないでしょうか。
しかし、今回紹介するのは、モンブランなど10万円以上する万年筆を含め、調べたり、試し書きして、価格を気にせずに検討した結果、自分の最も好きなものを選んだ万年筆です。
価格だけでいえば3万円ほどとリーズナブルですが、私にとってはベストなモノなんです。
それではその魅力について紹介していきたいと思います。
私の使っているもの
私が使っている万年筆は、「#3776センチュリー」というフラッグシップモデルでブライヤーという木でできたものです。
「#3776」は、富士山の標高3776メートルにちなんだもので、ペン先に刻まれた二重線は富士山をイメージしたものだそうです。
「#3776」は、ペン先とキャップのリングに刻まれていますが、モンブランの万年筆にはペン先にヨーロッパ最高峰のモンブラン山の標高「4810」が刻まれており、こんなディテールにも楽しみと学びがあるのがモノの魅力の一つでもありますよね。
話を、私の使っているプラチナのブライヤー軸の万年筆に戻します。
このブライヤーのシリーズは、凹凸のある「ブライヤーシェル」、濃い茶色の「アカブライヤー」、薄い茶色の「ブライヤー」があります。
かなり迷いましたが、「アカブライヤー」を選び、これまで愛用しているという次第です。
ペン先は、14Kの金のペン先で、字幅はM(ミディアム)と中くらいの太さのもので、キャップは、嵌合式(かんごうしき)という、回さずにカチッとはめ込んでつけ外しするタイプです。
インクの方式は、両用式で、瓶からも吸入でき、カートリッジも使えるタイプです。
以上が私の使っている万年筆の概要を紹介しましたが、いちばん気に入っている点は、なんと言ってもブライヤーという素材なんです。
“ブライヤーって木ということは分かったけど、聞いたことないよ”という方も多いかもしれません。
それもそのはず。
ブライヤーは木の株にできたこぶなので、使われているのは、パイプやステッキの柄など比較的小さいもので、普段あまり見かることも少ないので馴染みがないかもしれません。
そんなマイナーな素材ですが、たくさんの魅力があるんです。
ブライヤーは、地中海沿岸のエリカ・アルボリアという木の株に、25年から100年を経てできたこぶから削り出されます。
長い時間をかけてできたこぶは、パイプに使われるくらい熱に強く、ステッキに使われるくらい頑丈なんです。
また、木目の美しさと、使っていくほどに光沢が出るという点が人気の理由です。
この魅力的なブライヤーに拭き漆(ふきうるし)という技法で漆を塗って仕上げているんですが、これも私のお気に入りのポイント。
漆という天然素材であることと、そのエイジングの美しさも魅力なんです。
木軸プラス漆という、ナチュラルでサステナブルな素材という点が、他ではなかなか見かけないものなんです。
他のメーカーでは、日本のセーラー社から「キングプロフィット」というシリーズからブライヤー軸のものが出ていますが、こちらは15万円ほどと、かなりの価格差があります。
5~6年使った感想
私が使っている万年筆は、正確には覚えていませんが5~6年ほど愛用しています。
手帳に考えをまとめたり、A4ノートに思いつくままアイデアを書き出したりというように使っています。
それまでにも万年筆は、仕事でも使っていましたが、ここ数年は仕事で使用する場面がなくなったため、家で使っています。
インクは、有名な万年筆メーカーのペリカン社が出しているエーデルシュタインという種類で、色はサファイアという濃い青色のものを吸入して使っています。
これでベージュ色の手帳やノートの紙に書いているのですが、万年筆のブライヤーの茶色、金属の金色、そしてインクの青という、組み合わせは青空とレンガ造りの建物のようで、とても美しいと感じます。
もちろん書き心地も、とても満足。
頭に浮かんだアイディアや考えが、ストレスなく紙に描かれるという感じです。
エイジングについては、もともと濃い茶色なので、顕著な色の変化はありませんが、光沢を増し、色に深みが増し、渋みをたたえているという印象です。
ちょうど茶色の革製品と同じようなエイジングのしかただと思います。
5~6年使っていても、他に目移りすることなく、これからもずっと愛用していきたいと考えています。
私が自信をもっておすすめするプラチナのブライヤー軸の万年筆は、こんな人にオススメです。
① 天然素材にこだわっている人
② 普段使いできる万年筆を探している人
③ 茶色の革製品のようなエイジングが好きな人
以上、私の一押しの万年筆の紹介でした。
それでは今回はこれで失礼します。
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