冬のベッドリネンにもリネン製はオススメ

リネン

 こんにちは。まるちゃんです。

 長引くコロナウイルスの影響で、テレワークや外出する機会が減って、家にいる時間が増えたという方も多いのではないでしょうか。

 こんなご時世だからこそ、発想を転換して、家での生活の質を向上させてみてはいかがでしょうか。

 そんなわけで、今回は、人生の3分の1近くを過ごす睡眠の場であるベッドを快適にする提案をしたいと思います。

リネンとは

 “ベッドリネンとかリネン製とか、リネンってよく聞くけど何なの?”という疑問を持っている方も多いのではないでしょうか。

 リネンとは元々、フラックス(亜麻)という植物の茎を繊維にして織られた生地のことです。

 フラックスは、白色や青色の小さい花を咲かせる植物で、そのかわいらしい姿とは異なり虫に強く丈夫な植物で、農薬も不要だそうです。

 フラックスは、ヨーロッパやロシアなどの寒い地域で生産されており、一回収穫すると土地が痩せてしまうので5年ほどは同じ畑でフラックスを育てることができません。

 そのため広大な畑と寒さを必要とし、生産地も限られ、希少性が高い素材なんです。

 先ほども述べたように、「リネン」は元々はフラックスの繊維から作られた糸や生地の意味だったのが、現在ではホテルなどに「リネン室」と表示があるようにシーツや枕カバー、タオルなどを意味するようにもなったんです。  

リネンが冬でも暖かいわけ

 “リネンって夏の素材じゃないの?”という印象を持っている方も多いのではないでしょうか。

 私もかつては、リネンといえば夏に着るのにぴったりなリネンシャツのイメージを持っていましたが、使い方次第で寒い季節に暖かく使える素材と実感し、その理由を知り、天然素材の優れた機能に驚きました。

 リネンの素材であるフラックスの茎は、ストローのように中が空洞になっていますが、これが夏に涼しく冬は暖かい秘密でした。

 リネンの特徴としてその吸水性のよさがありますが、夏にはその空洞に汗を吸い込み発散することでさらっとした着心地で涼しく感じます。

 逆に冬のような寒い時期には、汗をかかないため、その空洞に空気をため込むことで暖かい状態が保たれるという訳です。

 丁度ダウンジャケットや起毛素材と同じ仕組みですね。

 このようにリネン自体が保温する効果を持っていますが、リネンの上に毛布などをかけると保温効果が更に高まります。 

リネンがベッドリネンに最適な理由

 ここまで読まれた方の中には、“リネンが夏も冬も快適なのは分かったけど、冬は毛布とか起毛素材を使えばいいんじゃないの?”という風に思われた方もいるのではないでしょうか。

 私自身、ウールもカシミアもコットンもそれぞれの良さがあり、どれも服を初めとして生活の中に取り入れてそれぞれの魅力を楽しんでいますが、ベッドリネンにはリネンが最適だと感じています。

 その理由は、以下の5点です。

   1 通気性がよく年中快適

   2 ホコリが出ず、肌にも優しい

   3 汚れが落ちやすく、乾きやすいため清潔に使える

   4 丈夫で長持ち、育てる楽しみも

   5 上品な光沢が、部屋をグレードアップ

 それではそれぞれ説明していきたいと思います。

1 通気性がよく年中快適

 リネンシャツを着たことがある方は、その通気性の良さを実感しているのではないでしょうか。

 私も、夏にはリネンシャツの見た目の魅力ももちろんですが、その通気性の良さを実感しています。

 また、先ほど説明したように、繊維に空洞があるため夏涼しく、冬暖かいというありがたい機能を備えています。

 そのため、年中快適に過ごすことができるんです。

2 ホコリが出にくく、肌にも優しい

 リネンは、使い始めは繊維くずが出ますが、何度か洗濯を繰り返すことで繊維くずがほとんど出なくなります。

 ベッドリネンによく使われる綿がコットンボールの繊細な繊維をよって作られるのに対し、リネンがフラックスの茎という長く強い繊維からできているため、ホコリになりにくいんです。

 ホコリが少ないということはアレルギー体質の方にも優しいといえるでしょう。

 また、初めのうちは固かった繊維も使用や洗濯を繰り返すうちにくたっと柔らかくなり、肌触りもよくなります。

 もちろん初めは固いと言っても、リネンの固さは肌を刺激するというほどではないというように感じます。

 齢40も過ぎると、男の肌も弱っていくものだという実感もあるので、私のような年代の方には一度試してもらいたいと思っています。

3 汚れが落ちやすく、乾きやすいため清潔に使える

 リネンの繊維にはペクチンという成分が含まれているため、汚れが内部まで浸透せず、洗濯することで綺麗にとることができます

 また、リネンの特性として非常に乾きやすいことが挙げられ、これは綿の布とリネンの布を一緒に干すとその乾きの早さを実感できるでしょう。

 洗濯物が乾きにくい冬場でも、天気によりますが2~3時間もあればしっかり乾いてしまいますので、気軽に洗濯することができます。

 また、汚れが中に入り込まないことで、白色のシーツや枕カバーなどでも、いつまでも真っ白な状態で使うことができます

4 丈夫で長持ち、育てる楽しみも

 リネンは、天然繊維の中で最も丈夫な素材で、コットンの2倍の強度があると言われています。

 また、水に濡れると縮むため更に強度が増すんです。

 そのため、洗濯に強いという特性までもっています。

 洗濯機で洗い、すすぎまで任せて、しわを伸ばして干しておけば、それだけで洗濯は完了。

 アイロンをかけてピシッとさせてもいいんですが、しわの残った姿もナチュラルで趣があります。

 丁度、オックスフォード生地のシャツのしわが、カチッとしすぎないカジュアルな雰囲気を醸し出すのと同じような感じでしょうか。

 リネン好きの間では、アンティークリネンと呼ばれる100年近く前のリネンを収集している人もいるくらい長い間使える素材なんです。

 私自身は、使ったことはありませんが、物の本によると、入手したアンティークリネンは、何度か洗濯することで元の色がよみがえるとのことです。

 とはいえ新品のリネンを使い込むのもいいものです。

 初めのうちは洗濯するたびに、繊維くずが出ますが、次第に出なくなります。

 また、生地感も初めはパリッとした張りのある感じですが、徐々にクタッと肌馴染みが良くなり、育てていく楽しみもあるんです。

5 上品な光沢が、部屋をグレードアップ 

 リネンは、グルジアの3万年前の遺跡から発見され、「人類最古の繊維」としても知られており、古代エジプトにおいては「月光で織られた生地」と呼ばれ神事にも使われていたそうです。

 現代では、世界の一流ホテルのベッドやテーブル、英国王室の正式晩餐会、米国のホワイトハウスなどのフォーマルなシーンではリネンが活躍しています。

 「月光で織られた生地」というのは、真っ白や薄いベージュのような亜麻色をみると、控えめでありながら確かな輝きを帯びた「月光」という表現がピッタリだと感じます。

 また、リネンの特徴であるしわが陰影を作り出し、まさに月のようだとも思えるのです。

 月の光に包まれて睡眠をとるなんて、なかなかいいものではないでしょうか。

 それでは今回はこれで失礼します。

 次回は、この続きを書いていきますのでよろしくお願いします。

 

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